内容詳細
与信枠はいくら?
現在御社が取引をしている仕入先での与信枠はいくらぐらいだろうか?与信枠などない!とおっしゃられる会社もあるだろう。もしそういう決まりがないとすれば、仕入先にとって御社との取引にリスクがないということである。(取引額も少なく信用の範囲内)
契約書に社長の個人保証を入れる場合などは別であるが、通常どこの仕入先も販売先への与信枠というものを設定している。ある程度、大きな仕入先との取引になると、会社の決算状況などを確認し、それに見合った与信枠というものを設定している。こちらも販売するに当たって与信枠は大きいにこしたことはない。しかし与信枠が思うほど大きく設定してもらえないケースもある。
弊社も開始直後はなかなか与信が上がらず苦労した経験がある。与信枠を超えて仕入(販売)るとどうなるか?与信枠を超えてしまった分は、現金買いとなるケースがほとんどである。また、仕入先も商社クラスになると大抵は保証金を要求してくることが多い。保証金の範囲での取引、もしくは保証金にプラスして与信枠を設定するケースがほとんどである。
★ポイント★
自社の仕入先の与信枠をすべて把握しておきましょう。ついでに仕入価格(仕切表)も調べておくと良いでしょう。
保証金とは?
保証金について述べると、弊社も数社の仕入先商社などに保証金を充当しているが、注意なくてはいけないのは保証金を一度入れてしまうとその商社と口座を閉じない限り保証金は返金されないので、長期的に付き合っていける仕入先と取引が出来た段階で入れることをお勧めする。
仕入先との取引が生命線になるといっても過言ではないので仕入先選びは慎重にいきたいものである。支払いサイトについてふれさせてもらうと、契約条件を決める際、与信枠と支払いサイトが密接に関係していくので、支払いサイトを決める際は注意が必要である。
★ポイント★
仕入先は慎重に選びましょう。そして大事にしていきましょう。
支払いサイトとは?
支払いサイトは、資金繰りの関係上誰もが長ければ長いほど良いと感じるかもしれないが、サイトが長ければ長いほど、販売していく中で仕入が発生するわけなので、与信枠から仕入れた価格分引かれていくイメージとなる。
例えば、与信枠1000万月締め翌月末末日支払いの支払いサイトであれば、カウントされる仕入額は月末で締まっていても、翌月末までは支払いは当然発生しないので、そのまま仕入れることとなるが、仕入先やメーカーは仕入れて発注してから支払いをするまでのMAX金額を与信額までとしているので、仮に月末締めの段階で1000万を仕入れてしまうとその時点で与信枠はMAXとなりそれ以上は現金買いとなるのが普通である。
【与信設定金額÷支払いサイト日数】で月当たり取引できる金額が変わってくるので、うまく操作をしていただきたい。全額前払いしていただくケースがほとんどなのでサイト日数よりも与信設定額を上げてもらう努力が必要となる、いくら売れていても取引が出来なければ始まらないからである。
★ポイント★
与信の枠をいかに広げるかが販売拡大のポイントになります。