高齢者に優しい リフォームのポイントは?

高齢者に安心なキッチンは?

キッチンのリフォームは、キッチンだけに捉われるのでなく、水廻り(キッチン、脱衣洗面所、トイレ、浴室)全体の動線を考えます。 キッチンから洗面所、浴室、トイレに直接行ければ、
家事の時間短縮につながります。

★床 キッチンは水や油がハネて気づかないうちに 濡れることもありますので、滑りにくく汚れにくい仕上げにします。 フローリングよりクッションフロアの方が足への負担が少なくなります。

★カウンター
足腰に負担がかからない高さに調整します。
車いすやスツールに座ったままで台所仕事ができる キッチンもあります。

★コンロ 立ち消えや消し忘れに反応する安全装置がついている調理器具や、 天板より一段低くなったコンロ、 炎の出ないIHクッキングヒーターなどが安心です。

※ IH クッキングヒーターの導入にあたって、 心臓用ペースメーカーをお使いの方は、 念のため専門医師と相談することが必要です。

★水栓
力の弱い人でも吐水・止水しやすいレバー式が主流。 指をかけて操作できる「リングハンドル」、レバーを横長に大きくした「アーチタイプハンドル」、 レバーが長めで手の甲で押し上げしやすくなったものなどがあります。 また、タッチレスタイプや足で操作できるタイプもあります。

★寒さ対策
足元に床暖房や足元温風器などの設置も必要に応じて検討します。

高齢者の安全を 考えたお風呂は?

介護ができるスペースとして1 坪以上を確保しておくことが望ましいでしょう。シャワーチェアなどを持ち込んでも、介助者が入れる広さの洗い場を確保しましょう。

★洗い場
シャワーチェアに座った本人を後ろから介助する場合、奥行きが 1600mm 以上必要です。 水まわりキャリーやシャワーチェア等を使う場合、幅が 800mm 以上必要です。
1200mm 程度あれば、横からまわり込んでの介助が楽になります。

★出入口
バスタブ横に出入り口があると、洗い場内に直進できますが、 750mm 以上の入り口開口を確保するのは困難です。内開き戸より折り戸の方が有効スペースを確保できます。

バスタブ正面に出入り口がある場合、洗い場で 90 度向きを変える必要がありますが、 三枚引き戸で有効開口 800mm 程度確保できます。 介助歩行、水まわりキャリーでの出入りが楽になります。

★手すり 浴室への出入り、洗い場内での移動、浴槽への出入り、 洗い場での立ち座りを考えて手すりを設置します。 「標準的な」つかまり方をする人ばかりとは限りませんので、使う人の動作を確認して設置場所を決めます。

★床の段差・温度の段差
グレーチングを使用して、段差を解消・緩和します。水気があるので床材は滑りにくく、暖かみのあるものを選びます。 温度の差も高齢者にはリスクとなります。

冬場、暖かい居室との温度差で、血圧が変動し、心臓に負担がかかって脳卒中の発作を起こす事故が 多く起こっています。 浴室のみならずトイレ、洗面化粧室、浴室にも暖房を設けましょう。

高齢者にオススメのトイレは?

和式トイレの場合は、洋式トイレへの改修が基本です。自立している人から介助が必要な人まで、大切なのはトイレでの動作がラクにスムーズに行えることです。 便器まわりの空間、便器にアプローチしやすい出入り口の位置と幅、使い勝手のよさが整っていれば、 事故予防や自立の促進、 介護負担の軽減につながります。

★便器まわりのスペース 便器前方スペース
立ち座りが楽になる寸法は、500mm 以上 便器側方スペース
介助者が横に立って動作するには、500mm 以上 便器側方スペース
車いすでスムーズにアプローチするには、1000mm 以上 便器後方スペース
後ろからの介助動作が楽になるのは、200mm 以上

★出入り口の開口寸法 理想の開口は 800mm 以上。
介助者を伴っての出入りや、車いすでの出入りがスムーズになり ます。便器の横に 800mm 以上の開口があると、トイレの幅が狭くても、廊下等の隣接空間を動作スペースとして使用できます。

★便器と出入り口の位置 便器正面からのアプローチ 歩行距離は短くても、座る前に身体を180 度回転する必要があります。 また、車いすの場合、トイレ内に完全に入るのは困難です。

便器斜め前からのアプローチ
便器に乗り移りやすい位置に近づくために、何度も切り返しが必要になります。 便器横からのアプローチ歩行の場合、座る際の身体の回転が 90 度で済みます。

車いすでは、トイレ内に完全に入れ、便器への移乗動作がスムーズです。 便器後方からのアプローチ歩行、車いすともに移動距離が最短ですみます。 便器への移乗も横移動だけですみます。

★手すり
各居室などからトイレまでの移動、トイレへの出入り、 便器の前で座る・立つの動作に必要な手すりを設置します。また、座る姿勢を安定させるための背もたれやひじ掛けも 設置します。

★その他
・ 人感センサー付の照明と換気扇も検討します
・ 近づくと便座のふたが自動的に開き、立ち上がると自動洗浄するような機能などの 便利な商品もでています

高齢者に優しい リフォームのポイントは?

★ドアノブ【A】
扱いやすいレバー式ハンドルにする。 握力の小さなお年寄りにも使いやすい。
★階段【B】
広く、緩やかで、踊り場付の曲がり階段にする。
転落したときのダメージを最小限にするように配慮する。 また、滑りにくくつまずかない材質にする。基本的に手すりもつける。
★段差【C】
わずかな段差がつまずきやすいので、段差をなくして平らにする。
★階段の照明【D】
踏み面を集中的にてらす照らす足下灯を併用する。
★手すり【E】
玄関や廊下,浴室、トイレ、階段に手すりを付ける。
★通路【F】
車いすで廊下や出入り口を通るには、1m 以上の幅が必要。
★床材【G】
滑りにくい材料を選ぶ。
★照明【H】
スイッチ点滅ではなく人感センサーによる自動点滅方式にする。

手すりを取り付ける ポイントは?

★手すりの太さ

最も握りやすい手すりの太さは、 手すりを握った際に若干指が重なる程度。
人によって差異はありますが、直径 32〜35mm の手すりが 最も握りやすいと感じる太さとされています。最も安定感があるのは円形です。

★握りやすさ
握りやすさを左右するのは「感触」。適度な温もり、堅さ、摩擦力があるものがよいでしょう。 いずれにしても、利用する人の感覚を尊重して選びましょう。

★横手すりと縦手すり
「横手すり」は移動をサポートするのが主な役目です。 「縦手すり」は、段差のある玄関やトイレでの立ち座りをサポートするのが主な役割です。 ストレートタイプと、より握りやすいグリップタイプの2種類がありま すが、立ち座りが多い場所では、グリップタイプがおすすめ。

★L型手すり
移動をサポートする横手すりと、立ち座りをサポートするグリップタイプの縦手すりが組み合わさった「L型手すり」は、トイレや浴室などにおすすめです。

★手すりの高さ
廊下などでは、床から 750mm の位置が標準。 最も利用する家族の高さに合わせる場合は、 腰の大腿骨(だいたいこつ)の付け根にある 大転子骨(だいてんしこつ)の高さに合わせてから、微調整します。

★下地
手すりには利用者の全体重がかかってきますので、強度のある柱や間柱に設置しなければなりません。 それができない場合、下地(ベース板)を取り付けます。

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